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執筆者の写真もふもふ ペット・サービス

褒めて教えるトレーニングのメリット②

更新日:6月23日


今回は【褒めて育てるトレーニング】がいかに犬の健康に寄与するのか、それをお話ししていきたいと思います。


まず【叱って育てるトレーニング】の場合、飼い主と犬との日々の関わりはどのようなものになるのでしょうか?


【叱って育てるトレーニング】の場合、飼い主は、犬が悪いことをしたときに叱ります。

そのうえ、その叱り方も、非常にテクニックが必要です。


適切なタイミングで、適切な強度で、適切な方法で、犬に対して【罰を与える】か、もしくは【犬が嫌な気持ちになる事】をします。これは熟練した訓練士のような人が上手に利用できる方法で、一般の飼い主さんは、プロのドッグトレーナーや訓練士の方の指導のもとで、行われることが最も望ましいです(失敗すると逆効果となり、問題が深刻化してしまうため)


つまり、飼い主は犬に対して、犬が嫌がることをしなければなりません。

前回、お話しした通り、そもそも【叱って育てるトレーニング】は軍隊方式の方法です。


皆さん、想像してみてください。軍隊って厳しいイメージありませんか?

そして、鬼教官みたいな人に、「これはやっちゃいけない!」「あれはやっちゃいけない」と叱られるのです。時には、すごく嫌な事をされるわけです。


犬の立場になってみれば、一緒に暮らしている人が鬼教官で怖い事をする人なわけです。

時には、嫌な道具を使ったり、厳しい要求もされます。

出来なければ、何度も、それをされたりするような毎日なんです。


どうでしょうか?生きていて楽しいと思えるでしょうか?


私たち人間にも、厳しい上司や先輩がいることがあります。

厳しい上司や先輩から指導されるとき、どんな風に感じるでしょうか?

「こいつ、うるさいから、言う事を聞いておこう」と思って、しぶしぶ言われたとおりにしたり、ご機嫌をうかがったりします。そして、陰で悪口を言って、憂さを晴らしたりするわけです。


犬も同じです。怒られるから、隠れてやるようになったりします。

また、隠れて悪いことをするようになったり、厳しい飼い主以外の言う事は聞かなかったりします。


もっと悪いケースでは、悲しそうな、しょんぼりした犬になってしまう可能性もあります。

最悪のケースでは、【学習性無力感】という状態になってしまって、鬱病のようになってしまう犬もいます。こうなってしまった場合、もはや新しく何かを覚えることもできなくなってしまいます。


このような日々の生活は、犬の心の健康にとって、どうでしょうか?

生き生きとした、はつらつとした生活を送っているといえるでしょうか?


では次に【褒めて育てるトレーニング】について考えていきたいと思います。


【褒めて育てるトレーニング】は、犬が飼い主にとって良い行動、喜ばしい行動をしたら褒めていく方法です。


偶然にせよ、飼い主から働きかけたものにせよ、良い行動は褒められるのです。


私たち人間もそうですが、褒められたら嬉しいものです。しかも、ご褒美までもらえるとなれば、またその褒められた行動をしよう!というモチベーションが上がります。


犬は、また、良い行動をしようとするようになります。

そして、再び良い行動は褒められるのです。


モチベーションのあがった犬は、どんどん楽しくなって、嬉しくなって、良い行動(飼い主にとって嬉しい行動)が増えてきます。


そうして、学習能力もどんどん上がってきます。飼い主のいう事に注意を配るようになり、より飼い主に対して集中しやすくなってきます。


そして、なにより飼い主と一緒にいることは、喜びになります。だって、一緒にいたら、また必ず犬にとって良いことが起こるからです。


犬が一日にとる行動が、良いこと、良いこと、良いことの連続であれば、悪いことをする隙がなくなります。朝から晩まで犬は良い子です。そして、犬も人間に褒められます。犬も人間もハッピーです。


そのうえ、継続して行っていると、犬は飼い主から褒められるだけで、幸せホルモンが分泌されます。人間も、きっと幸せホルモンが分泌される事でしょうね!その結果、免疫力が上がります。自律神経系にも良い影響があることでしょう。


犬は、日々、わくわくして(今日も褒められるかもしれない)期待に満ち溢れ(ご褒美がもらえるかもしれない)前向きで明るい気持ちで日々を過ごすことが出来るようになるでしょう。


このような日常は、犬の心の健康に大変よい影響を与えるはずです。

暗いことばかり考えているよりも、明るいことを考えている状態の方が、当然、健康と言えるからです。


【褒めて育てるトレーニング】は、犬にとって、非常に健康的なものです。生きとし生けるものはすべて、心地の良い環境、好ましい状況を望むからです。


次回は、いよいよ実際にどのような原理で【褒めて育てるトレーニング】のメリットを活用していけばいいのかについて、お話ししたいと思います。

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